この記事は、 「ネットワーク中級編|構築・検証・障害切り分けを身につける」 の第3章を復習する章末テストです。
第21回から第30回までの内容を横断し、サービスの役割だけでなく、 障害時の確認ポイント、セキュリティ制御、VPN、無線LAN、監視設計まで判断できるか確認します。
ネットワーク中級編 第3章まとめテスト|ネットワークサービスとセキュリティを15問で確認
DHCPリレー、DNS・NAT障害、ACL、ステートフルファイアウォール、VPN・IPsec、 無線LANの認証と暗号化、NTP・Syslog・SNMP、ネットワーク監視を復習します。 全15問に回答し、「用語を知っている」から「現場で確認場所を判断できる」へ進めているか確認しましょう。
第3章では、「通信サービスが動く仕組み」と「通信を安全に制御・監視する仕組み」をまとめて学びました。 中級編では、名称を暗記するだけではなく、症状から確認対象を絞り、設定・状態・ログを照合できることが重要です。
最初は解答を開かず、紙やメモアプリへ自分の回答を記録してから採点してください。
このテストで確認すること
- DHCP・DNS・NATの障害ポイントを切り分けられる
- ACLとステートフルファイアウォールの違いを説明できる
- VPN・IPsecの確立とデータ保護の流れを判断できる
- 無線LANの認証と暗号化を区別できる
- NTP・Syslog・SNMPの役割を使い分けられる
- 監視項目・しきい値・通知の考え方を判断できる
出題範囲と復習リンク
出題範囲は、ネットワーク中級編の第21回から第30回までです。 苦手な分野がある場合は、各カードのリンクから先に復習できます。
テストの進め方
- 紙やメモアプリに、問題1〜15の解答を記録します。
- 最初は記事を見ずに回答します。
- 全問回答してから「解答と解説」を開きます。
- 正解した問題を1問1点として、15点満点で採点します。
- 間違えた分野は、出題範囲の記事へ戻って復習します。
合格ラインは12問以上(80%)です。
ネットワークサービスと障害切り分け
DHCPリレーが必要になる代表的な理由として、最も適切なものはどれですか。
- DHCPサーバーがIPアドレスを持てないため
- DHCPクライアントのブロードキャストを異なるサブネットのDHCPサーバーへ中継するため
- DNS問い合わせを暗号化するため
- NAT変換テーブルを作成するため
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DHCPリレーは、異なるサブネットにいるDHCPクライアントとDHCPサーバーの通信を中継します。 ルーターを越えないクライアント側のブロードキャストを受け、DHCPサーバーへ届ける役割があります。
復習:21 DHCPリレーPCからIPアドレス宛ての通信は成功しますが、ホスト名を指定すると接続できません。最初に疑うべき分野はどれですか。
- DNS設定または名前解決
- STPのルートブリッジ
- EtherChannelの負荷分散
- OSPFのDR選出
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IPアドレス宛てには到達でき、名前でのみ失敗する場合は、端末のDNS設定、キャッシュ、問い合わせ先、 DNSサーバーの応答など名前解決の経路を確認します。
復習:22 DNS障害の切り分けNAT障害を切り分けるとき、通信を発生させたあとに特に確認したい情報はどれですか。
- STPトポロジ変更回数だけ
- NAT変換テーブルに想定した変換が作成されているか
- 無線LANのSSID名だけ
- NTPの時刻差だけ
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NATでは、変換対象の通信を発生させたうえで、NATテーブルに想定した変換が作成されるかを確認します。 変換が作られない場合は、inside・outside、変換対象ACL、設定条件などを照合します。
復習:23 NAT障害の切り分け内部端末から外部への通信を開始してもNAT変換エントリが作成されません。確認項目として適切な組み合わせはどれですか。
- inside・outsideの指定、変換対象の条件、NAT設定
- 無線LANのチャネル幅、SSID、電波強度だけ
- NTPの同期先、Syslog Severityだけ
- OSPF Router IDとDRだけ
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NAT障害では、変換前後の通信、inside・outsideインターフェース、変換対象条件、NATテーブル、 ルーティング、戻り通信を順番に確認します。
復習:23 NAT障害の切り分けACLの基本動作として正しいものはどれですか。
- 送信元・宛先IP、プロトコル、ポートなどの条件で通信を許可・拒否する
- 必ずすべての戻り通信を自動許可する
- 時刻を自動同期する
- パケットを暗号化してVPNトンネルを作る
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ACLは、送信元・宛先IPアドレスやプロトコル、ポート番号などを条件に通信を許可・拒否します。 ルールは上から順に評価され、条件や適用方向を含めて確認する必要があります。
復習:24 ACLの基本セキュリティ・VPN・無線LAN
ACLとステートフルファイアウォールの違いとして、最も適切な説明はどれですか。
- ACLは時刻同期、ステートフルFWはログ保存を行う
- ACLは条件に基づいてパケットを評価し、ステートフルFWはセッション状態も記録して判断する
- ACLは必ず暗号化し、ステートフルFWは必ず復号する
- 両者に違いはない
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ACLはパケットの条件を基に許可・拒否を判断します。 ステートフルファイアウォールは通信セッションの状態を記録し、行きの通信に対応する戻り通信も判断します。
復習:25 ステートフルファイアウォールステートフルファイアウォールについて正しい説明はどれですか。
- セッションを管理していれば、許可された通信内容は必ず安全である
- HTTPSなど暗号化された通信も、復号せず必ず内容まで検査できる
- 通信状態を理解して制御できるが、通信内容の安全まで保証する仕組みではない
- 外向き通信を開始した端末からの戻り通信は必ず破棄される
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ステートフルファイアウォールはセッション状態を基に制御しますが、 許可された通信の中に不正なデータが含まれないことまで保証するものではありません。
復習:25 ステートフルファイアウォールVPN障害の切り分け方として適切な考え方はどれですか。
- トンネル確立と、トンネル内の業務通信を分けて確認する
- VPNでは必ずDNSだけを確認する
- トンネルが確立していれば業務通信も必ず成功する
- 最初からすべての設定を削除して再作成する
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VPNでは、「トンネルが確立するまで」と「トンネル内で業務通信が通るまで」を分けると、 認証・鍵交換の問題なのか、経路・ポリシー・対象通信の問題なのかを切り分けやすくなります。
復習:26 VPNの基本IPsec VPNの基本的な流れとして最も適切なものはどれですか。
- ESPで業務データを送信 → IKEで相手確認 → SA削除
- IKEで認証・鍵交換 → IPsec SA確立 → ESPで実際のIPパケットを保護
- SNMP Trap → Syslog → DHCP Relay
- DNS問い合わせ → NAT解除 → STP収束
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IPsecでは、まずIKEで相手を認証して安全に鍵を作り、IPsec SAを確立したあと、 ESPを使って実際のIPパケットを暗号化・保護します。
復習:27 IPsec VPNの基本動作無線LANにおける「認証」と「暗号化」の説明として正しい組み合わせはどれですか。
- 認証=通信内容を読めなくする、暗号化=接続相手を確認する
- 認証=接続を許可する相手を確認する、暗号化=通信内容を読めない形にする
- 認証=IPアドレスを配る、暗号化=MACアドレスを学習する
- 認証=時刻を同期する、暗号化=ログを保存する
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無線LANでは、接続してよい利用者・端末かを確認する「認証」と、 電波上を流れる通信内容を読まれにくくする「暗号化」を分けて考えます。
復習:28 無線LANの認証と暗号化企業向け無線LANで、利用者ごとの認証を行う方式として関連が深いものはどれですか。
- 802.1Xを使うEnterprise方式
- STP PortFast
- NAT overload
- OSPF passive-interface
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無線LANではPersonal方式とEnterprise方式を分けて考えます。 Enterprise方式では802.1Xを利用した認証が代表的な選択肢です。
復習:28 無線LANの認証と暗号化監視・ログ・運用設計
NTP・Syslog・SNMPの役割の組み合わせとして正しいものはどれですか。
- NTP=時刻同期、Syslog=イベント記録・転送、SNMP=状態・性能取得や異常通知
- NTP=NAT変換、Syslog=VPN暗号化、SNMP=DHCP中継
- NTP=名前解決、Syslog=ルーティング、SNMP=VLAN作成
- 3つとも同じ役割
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NTPは機器の時刻をそろえ、Syslogは発生した出来事を記録・転送し、 SNMPは機器の状態や性能を取得したり異常を通知したりするために使います。
復習:29 NTP・Syslog・SNMPSNMPの「ポーリング」と「Trap」の違いとして最も適切なものはどれですか。
- ポーリングは監視側から定期取得し、Trapは機器側からイベントを通知する
- ポーリングは暗号化で、Trapは復号である
- ポーリングは時刻同期で、Trapは名前解決である
- 両方ともDHCPのメッセージである
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ポーリングは監視サーバー側から機器へ定期的に問い合わせて状態を取得する考え方です。 Trapは機器側から異常やイベントを監視側へ通知します。
復習:29 NTP・Syslog・SNMP障害発生時、複数のネットワーク機器のログを時系列で突き合わせたい場合、NTPが重要な理由は何ですか。
- 各機器の時刻をそろえ、ログ発生順序を比較しやすくするため
- NTPがACLを自動作成するため
- NTPがNAT変換テーブルを保存するため
- NTPがVPNトンネルを暗号化するため
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機器ごとに時刻がずれていると、Syslogなどの記録を正しい順序で並べにくくなります。 NTPで時刻をそろえておくことで、複数機器のイベントを時系列で比較しやすくなります。
復習:29 NTP・Syslog・SNMPネットワーク監視の基本設計として、最も適切な考え方はどれですか。
ある拠点ルーターでは、pingによる死活監視だけを行っています。 利用者から「通信はできるが非常に遅い」と申告がありました。
- 死活監視だけで十分なので、監視項目は増やさない
- インターフェース状態・性能・ログ・サービスなども対象にし、しきい値・通知・復旧判定まで設計する
- 監視は障害発生後に手動で行えばよい
- すべてのイベントを同じ重要度で、同じ宛先へ無条件に通知する
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死活監視だけでは「応答はあるが性能が劣化している」状態を捉えられません。 基本設計では、死活・インターフェース・性能・ログ・サービスなどの監視対象に加え、 監視間隔、しきい値、重要度、通知先、抑止、復旧判定まで整理します。
復習:30 ネットワーク監視の基本設計採点と復習の目安
正解した問題を1問1点として、15点満点で採点してください。
合格ライン:12問以上(80%)
合格できたら、次は「第3章 実践演習|サービス・セキュリティ・監視」で、 個別知識を組み合わせて原因を切り分ける練習へ進みましょう。
正解数だけで終わらせないことが重要です。
中級編では、「なぜその答えになるのか」「障害時に次に何を確認するのか」を説明できる状態を目指します。 間違えた問題は、解説下の復習リンクから該当記事へ戻って確認してください。
第3章で身につけたい判断軸
- IP取得の問題では、DHCPサーバーだけでなくDHCPリレーやサブネット境界も確認する
- 名前だけで通信できない場合は、DNS設定・問い合わせ・応答を分けて確認する
- NATでは、変換対象・inside/outside・変換テーブル・経路・戻り通信を照合する
- ACLのパケット条件と、ステートフルFWのセッション管理を区別する
- VPNでは、トンネル確立とトンネル内通信を分ける
- IPsecでは、IKEによる準備とESPによるデータ保護を分けて考える
- 無線LANでは、認証・鍵交換・暗号化を混同しない
- NTP・Syslog・SNMPを組み合わせ、時系列・イベント・状態を確認する
- 監視は「何を見るか」だけでなく、しきい値・通知・抑止・復旧判定まで設計する
第3章では、DHCP・DNS・NATなどのネットワークサービス、 ACL・ファイアウォール・VPN・無線LANなどのセキュリティ、 NTP・Syslog・SNMP・監視設計を学びました。

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