図解と演習で学ぶ
ネットワーク学習ロードマップ
ネットワークが初めてでも大丈夫。 通信の基礎から、構築・障害対応・設計・クラウド・自動化まで、 学ぶ順番に沿って段階的に身につける学習シリーズです。
知識を覚えるだけで終わらない学習シリーズ
ITジャンプのネットワーク学習シリーズは、資格試験への合格だけを 目的にしたカリキュラムではありません。 図を見て仕組みを理解し、問題を解き、実際の構成や障害事例を考えることで、 現場で使える力を身につけることを目指します。
まず図で理解する
難しい専門用語を先に暗記するのではなく、 通信の全体像や機器の関係を図で確認してから詳しく学びます。
問題を解いて確認する
選択問題だけでなく、通信順序、構成図、コマンド出力、 設定ミス、障害原因を考える問題に取り組みます。
成果物として残す
構成図、調査報告書、設計書、試験項目書など、 学習した内容を実務につながる形でアウトプットします。
このような人のためのロードマップです
- ネットワークを何から学べばよいか分からない
- IPアドレスやルーターの役割を説明できない
- 資格の勉強をしたが、知識がつながっていない
- 手順書どおりの作業から次の段階へ進みたい
- 通信障害が起きると、どこから調べるか迷う
- 構築から設計・クラウドへスキルを広げたい
初級・中級・上級の3段階で学ぶ
必ず初級から始める必要はありません。 現在の知識や実務経験に合わせて、自分に必要な段階から学習できます。
ネットワーク初級編
通信の仕組みをゼロから理解し、 PCからWebサイトまでの通信を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
- 対象:未経験者・新入社員・監視担当者
- カリキュラム:全32記事+5章末テスト
- 主な内容:IP、MAC、TCP、DNS、DHCP、NAT
- 最終課題:初級編総合演習
ネットワーク中級編
VLANやルーティングを使った構成を作り、 設定・ログ・パケットから障害原因を切り分ける力を身につけます。
- 対象:運用監視・手順書作業経験者
- カリキュラム:全50記事+5まとめテスト+5実践演習
- 主な内容:VLAN、STP、OSPF、ACL、VPN、Wireshark
- 最終課題:中級編総合演習
ネットワーク上級編
顧客要件から構成案を作成し、 設計・クラウド・セキュリティ・自動化まで応用する力を身につけます。
- 対象:構築経験者・設計担当を目指す人
- カリキュラム:全70記事+7章末課題
- 主な内容:要件定義、BGP、クラウド、SASE、自動化
- 最終課題:上級編総合ケーススタディ
3つのシリーズを比較
| シリーズ | 開始時点の目安 | 完了後にできること | 代表的なテーマ |
|---|---|---|---|
| 初級編 | IPアドレスやルーターという言葉は知っているが、 通信の仕組みを説明するのは難しい | Webアクセスの流れや、IP・MAC・ポート番号の役割を 図を使って説明できる | TCP/IP、ARP、ICMP、DNS、DHCP、NAT、 Windows・Linux基本コマンド |
| 中級編 | 設定作業はできるが、コマンド結果の判断や 障害原因の特定には自信がない | 小規模ネットワークを構築し、 構成図・設定・ログ・パケットから原因候補を絞り込める | VLAN、STP、EtherChannel、OSPF、ACL、 ファイアウォール、VPN、Wireshark |
| 上級編 | 構築や障害対応はできるが、 要件から方式を選び設計する経験が少ない | 顧客要件を整理し、複数の構成案を比較して、 選定理由・リスク・運用方法を説明できる | BGP、冗長化、WAN、クラウド接続、 セキュリティ、Python、Ansible、API |
どこから始める?簡単レベルチェック
上から順番に確認し、最初に「いいえ」と答えた項目に対応する シリーズから始めてください。
ルーターとスイッチの違いを説明できますか?
IPアドレス、MACアドレス、デフォルトゲートウェイの役割も あわせて説明できるか確認してください。
VLANとルーティングを使った構成を作れますか?
ルーティングテーブルを読み、通信経路や設定ミスを 判断できるか確認してください。
要件から冗長化やクラウド接続を設計できますか?
複数方式を比較し、コスト・可用性・セキュリティ・ 運用負荷を含めて説明できるか確認してください。
ITジャンプの学習方法
「読んで分かった」で終わらせず、 説明・検証・成果物作成まで段階的に進めます。
全体像を図で理解する
通信経路や機器の関係を1枚の図で確認し、 これから何を学ぶのかを把握します。
用語と仕組みを学ぶ
用語の定義だけでなく、なぜ必要なのか、 通信のどこで使われるのかを学びます。
確認問題を解く
選択問題、穴埋め問題、通信順序、 構成図やコマンド出力の読み取りに取り組みます。
演習で検証する
模擬構成や仮想環境を使い、 正常時の動作と障害発生時の違いを確認します。
自分の言葉で説明する
学習内容を図や文章にまとめ、 初めて聞く人にも説明できる状態を目指します。
成果物として残す
構成図、調査報告書、設計資料などを作り、 学習した証拠を形として残します。
正解を覚えることではなく、 「なぜその通信になるのか」「なぜその構成を選ぶのか」を 根拠とともに説明できることです。
各シリーズで学ぶ主な内容
通信の仕組みを理解する
- ネットワークとインターネットの全体像
- ルーター・スイッチ・サーバーの役割
- IPアドレス・MACアドレス・ポート番号
- OSI参照モデルとTCP/IPモデル
- ARP・ICMP・TCP・UDP
- DNS・DHCP・NAT・HTTP・HTTPS
- 基本コマンドと初歩的な障害切り分け
構築と障害対応を身につける
- VLAN・トランク・Inter-VLAN Routing
- STP・RSTP・EtherChannel
- スタティックルート・OSPF・IPv6
- ACL・ファイアウォール・VPN
- NTP・Syslog・SNMP・監視設計
- Wiresharkによるパケット解析
- 構成図・設定・ログを使った障害切り分け
設計・クラウド・自動化へ進む
- 要件定義と顧客ヒアリング
- IP・VLAN・ルーティング・冗長化設計
- BGP・WAN・SD-WAN・SASE
- クラウドネットワークとハイブリッド接続
- ファイアウォール・DMZ・ゼロトラスト
- Python・Ansible・REST API・Git
- 設計書・移行計画・提案資料の作成
サーバーについても学べますか?
ネットワーク通信に必要な範囲は扱います
Webサーバー、DNSサーバー、DHCPサーバー、 サーバーのIP設定、ポート番号、ロードバランサー、 DMZなどはネットワークと切り離せないため、 各シリーズの中で学びます。
サーバー構築そのものは別シリーズに分けます
OS構築、Active Directory、データベース、 バックアップ、サーバー性能設計などは、 将来の「サーバー基礎シリーズ」で扱う予定です。
学習後に残る成果物
各シリーズの最後には、 学んだ知識を組み合わせる総合課題を用意します。
初級編の最終課題
「Webサイトが表示されるまで」を説明する
- ネットワーク構成図
- 通信シーケンス図
- 使用プロトコル一覧
- 障害が発生しそうなポイント
- 初心者向けの説明文
中級編の最終課題
小規模オフィスネットワークを構築する
- 論理構成図・IPアドレス一覧
- VLAN・ルーティング・ACL設計
- 試験項目書
- 障害調査報告書
上級編の最終課題
複数拠点とクラウドを接続する構成を提案する
- 要件定義書・構成比較表
- 物理構成図・論理構成図
- IP・ルーティング・冗長化設計
- セキュリティ・監視・移行設計
- 顧客説明資料
各シリーズの修了目安
- 総合問題で80%以上正解できる
- Webアクセスの流れを説明できる
- 基本的な構成図を作成できる
- pingなどの基本コマンドを使用できる
- VLAN・ルーティング構成を作成できる
- 通信経路を根拠とともに判断できる
- 障害原因の候補を絞り込める
- 調査結果を報告書にまとめられる
- 要件から複数の構成案を作成できる
- 方式ごとのメリットとリスクを比較できる
- 設計理由を顧客へ説明できる
- 設計資料一式を成果物として残せる
よくある質問
すべて無料で学べますか?
必ず初級編から始める必要がありますか?
資格試験の勉強にも役立ちますか?
演習には特別な機材が必要ですか?
途中の記事から読んでも大丈夫ですか?
現在地に合わせて、次のステップへ進もう
ネットワークが初めてなら初級編から、 構築・障害切り分けを身につけたいなら中級編へ、 要件定義・設計・クラウド・自動化まで進みたいなら上級編へ。 「読むだけ」で終わらせず、問題・演習・成果物作成まで進めて、 現場で説明できる知識へ変えていきましょう。