ネットワーク中級編 第2章まとめテスト|ルーティングを15問で確認

ネットワーク中級編|第2章まとめテスト

この記事は、 「ネットワーク中級編|構築・検証・障害切り分けを身につける」 の第2章を復習する章末テストです。

第11回から第20回までの内容を横断し、用語暗記だけでなく、 経路表・コマンド出力・OSPF状態・IPv4/IPv6共存環境から通信経路を判断できるか確認します。

第2章まとめテスト|ルーティングを15問で確認

ルーターはどの経路を選ぶのか、スタティックルートとデフォルトルートはどう使い分けるのか、 OSPFはどのようにネイバーを作り最短経路を選ぶのか、IPv6では何が変わるのか。 第2章で学んだ内容を、実務を意識した15問で確認します。

対象レベル Level 2・中級
問題数 全15問
合格ライン 12問以上・80%
想定時間 約15〜20分
演習環境 ブラウザのみ

第2章の到達目標は、ルーティング用語を覚えることではありません。 宛先IPアドレスとルーティングテーブルを照合し、なぜその経路が選ばれるのかを根拠とともに説明することです。

OSPFやIPv6についても、「設定コマンドを知っている」だけではなく、状態や出力から次の確認箇所を判断できるかを確認します。

このテストで確認すること

  • ルーティングテーブルの1行を分解して読める
  • 最長一致で選ばれる経路を判断できる
  • スタティック・デフォルト・動的経路を使い分けられる
  • OSPFのLSDB・コスト・ネイバー状態を説明できる
  • OSPF障害の確認ポイントを絞り込める
  • IPv6の経路・近隣解決・共存方式を区別できる

第2章で学んだ内容を振り返る

第2章は、次の10記事で構成されています。

11

ルーティングテーブルの読み方

経路コード、宛先、AD/メトリック、ネクストホップ、出力インターフェースを読む。

12

最長一致の考え方

複数の経路が一致するとき、最も具体的なプレフィックスを選ぶ。

13

スタティックルーティング

管理者が宛先と次の転送先を手動で登録し、戻り経路も含めて確認する。

14

デフォルトルート

より具体的な経路がない宛先を0.0.0.0/0へ転送する。

15

動的ルーティングの考え方

ルーター同士が経路を交換し、変化へ追従して経路表を更新する。

16

OSPFの基本

Hello、LSA、LSDB、SPF、Cost、Areaの役割をつなげて理解する。

17

OSPFネイバーが確立するまで

DownからFullまでの状態と、停止状態から原因候補を絞り込む。

18

OSPFのコストと経路選択

累積コストを比較し、最短経路や等コスト経路を判断する。

19

IPv6の基礎

IPv6アドレス、ルーティング、リンクローカル、NDPを確認する。

20

IPv4とIPv6の共存

デュアルスタック、トンネル、変換を区別し、IPv4とIPv6を別々に切り分ける。

中級編では「正しい用語を選べる」だけでは不十分です。

コマンド出力や状況から「次にどこを見るか」を判断できることを意識して解いてください。

テストの進め方と合格基準

採点ルール

  • 全15問、各1点です。
  • すべて4択の単一選択問題です。
  • 未回答の問題は不正解として扱います。
  • 12問以上正解(80%以上)で合格です。
  • 「採点する」を押すと、正解・不正解と解説を表示します。
13〜15問

理解できています。実践演習へ進み、構築と障害切り分けで定着させましょう。

10〜12問

あと一歩です。間違えた分野の記事を復習してから実践演習へ進みましょう。

0〜9問

第2章をもう一度確認しましょう。特に経路選択とOSPFの流れを図で整理すると効果的です。

第2章まとめテスト 全15問

問1次のルーティングテーブルの1行について、正しい読み方はどれですか。
O 192.168.30.0/24 [110/20] via 10.0.12.2, 00:00:15, GigabitEthernet0/0

正解:B

OはOSPF経路です。角括弧内は一般に[AD/メトリック]で、via 10.0.12.2は次にパケットを渡すネクストホップを示します。

問2宛先IPアドレスが 10.1.2.100 のとき、次のうち最長一致で選ばれる経路はどれですか。

正解:C

4つとも宛先へ一致しますが、最もプレフィックス長が長く、宛先を具体的に示す/24が選ばれます。

問3次のCisco IOS設定が表す内容として正しいものはどれですか。
ip route 192.168.20.0 255.255.255.0 10.0.12.2

正解:B

スタティックルートは、管理者が宛先ネットワークと次の転送先を手動で設定する方式です。

問4PC側ルーターからサーバー側ネットワークへのスタティックルートは正しいのに、PCからサーバーへの通信が成立しません。サーバー側からPC側ネットワークへの経路が存在しない場合、最も適切な考え方はどれですか。

正解:C

通信は往路だけでなく復路も必要です。スタティックルーティングの切り分けでは、宛先側から送信元ネットワークへ戻れるかも確認します。

問5ルーターに 0.0.0.0/0203.0.113.0/24 の両方が登録されています。宛先が 203.0.113.10 の場合、どちらが選ばれますか。

正解:B

デフォルトルートはすべての宛先に一致しますが、より具体的な経路がある場合は最長一致により個別経路が選ばれます。

問6動的ルーティングの説明として最も適切なものはどれですか。

正解:C

動的ルーティングでは、ルーター同士が経路情報を交換し、メトリックなどを使って利用する経路を計算・更新します。

問7R1のOSPFプロセスIDが10、R2のOSPFプロセスIDが20です。Area、Hello/Dead、認証など他の条件が正しい場合、どうなりますか。

正解:C

Cisco IOSのOSPFプロセスIDは隣接ルーター間で一致させる必要はありません。ネイバー形成ではAreaやHello/Dead、認証などの条件を確認します。

問8OSPFにおけるLSDBの説明として最も適切なものはどれですか。

正解:B

OSPFはLSAを交換してLSDBを同期し、各ルーターがそのLSDBを基にSPF計算を行います。

問9OSPFネイバーが Init 状態です。この状態の説明として正しいものはどれですか。

正解:B

Initは相手のHelloを受信したものの、双方向確認がまだ完了していない状態です。片方向通信なども確認対象になります。

問10OSPFネイバーが ExStart 付近で止まり続けています。直結pingは成功し、AreaとHello/Deadも一致しています。両端のMTUが1500と1400で異なる場合、最も疑うべきものはどれですか。

正解:C

Hello交換はできても、DBD交換時にMTU不一致が問題となり、ExStartやExchange付近で状態遷移を繰り返すことがあります。

問11OSPFで同じ宛先へ2つの候補経路があります。経路Aの累積コストは 10 + 10 + 10 = 30、経路Bは 15 + 5 = 20 です。基本的にどちらが選ばれますか。

正解:B

OSPFはコストをメトリックとして使用し、宛先までの累積コストが小さい経路を基本的に優先します。

問12ルーティングテーブルに O IA 10.20.0.0/16 と表示されています。O IA の意味として正しいものはどれですか。

正解:C

Oはエリア内経路、O IAはInter-Area、つまりエリア間経路を示します。

問13次のIPv6ルーティングテーブルで、L が示すものはどれですか。
C 2001:DB8:10:1::/64 [0/0]
  via GigabitEthernet0/0, directly connected
L 2001:DB8:10:1::1/128 [0/0]
  via GigabitEthernet0/0, receive

正解:B

IPv6ルーティングテーブルのLは、ルーター自身のインターフェースアドレスを/128のローカル経路として示します。

問14IPv6で同一リンク上の近隣機器を解決する仕組みとして正しいものはどれですか。

正解:C

IPv4ではARPを使いますが、IPv6ではNDP(Neighbor Discovery Protocol)を使います。

問15デュアルスタック環境で、同じPCのIPv4通信は正常ですがIPv6通信だけ失敗しています。最も適切な確認方針はどれですか。

正解:B

デュアルスタックではIPv4とIPv6のアドレス、経路、近隣解決、名前解決を別々に扱います。ping -4ping -6などで切り分ける考え方が重要です。

採点結果

0/15問

点数別・分野別の復習方法

自分の言葉で説明する課題

課題:ルーターが通信経路を決める流れを説明してください

後輩から「ルーターは、複数の経路があるときにどうやって送り先を決めているのですか? OSPFを使うと何が変わるのですか?」と質問された想定で、1〜2分程度で説明してください。

次のキーワードをできるだけ含めてください。

  • 宛先IPアドレス
  • ルーティングテーブル
  • 最長一致
  • ネクストホップ
  • OSPF
  • LSDB
  • コスト
ここに自分の説明を書いてみましょう。
説明例を見る

ルーターは、受信したパケットの宛先IPアドレスをルーティングテーブルと照合し、 一致する経路の中から最長一致する経路を選びます。選ばれた経路にネクストホップが書かれていれば、 その次のルーターへパケットを渡します。

スタティックルートでは管理者が経路を手動で登録しますが、OSPFではルーター同士がLSAを交換してLSDBを同期し、 各ルーターがSPF計算を行います。その結果、基本的には宛先までの累積コストが小さい経路がルーティングテーブルへ反映されます。

そのため障害時は、まずルーティングテーブルで選ばれている経路を確認し、OSPFを使っている場合はネイバー、LSDB、コストまで順番に確認します。

次の記事:第2章 実践演習|ルーティング・OSPF

まとめテストで知識を確認したら、次は構成・設定・showコマンドを使って、 実際に通信経路を判断する演習へ進みます。

正常な経路を作るだけでなく、経路不足やOSPFネイバー異常などを切り分け、 「なぜ通信できないのか」を根拠とともに説明できる状態を目指します。

ネットワーク中級編|第2章まとめテスト

第2章では、ルーティングテーブル、最長一致、スタティック・デフォルト・動的ルーティング、OSPF、IPv6を学びました。

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