ネットワーク中級編 第1章まとめテスト|スイッチングを15問で確認

ネットワーク中級編|第1章まとめテスト

この記事は、 「ネットワーク中級編|構築・検証・障害切り分けを身につける」 の第1章を復習する章末テストです。

第1回から第10回までの内容を横断し、用語だけでなく、 スイッチがフレームをどう転送するか、VLANをどう運ぶか、冗長構成でループをどう防ぐかまで判断できるか確認します。

ネットワーク中級編 第1章まとめテスト|スイッチングを15問で確認

MACアドレステーブル、ブロードキャストドメイン、VLAN、アクセスポートとトランクポート、IEEE 802.1Q、 Inter-VLAN Routing、STP、RSTP、EtherChannelを理解できているか確認します。 全15問に回答し、実践演習へ進む準備ができているかチェックしましょう。

対象レベルLevel 2・中級
想定所要時間約20〜30分
問題数全15問
合格ライン12問以上・80%
演習環境ブラウザのみ

中級編では、「用語を知っている」だけでなく、構成・設定・showコマンドの結果から通信動作を説明できることを重視します。

迷ったときは、暗記したコマンドではなく、 「フレームはどのVLANに属するか」「スイッチはどの情報で転送先を決めるか」「冗長リンクでループが起きない理由は何か」を順番に考えてください。

このテストで確認すること

  • MACアドレスの学習と転送動作を説明できる
  • ブロードキャストドメインとコリジョンドメインを区別できる
  • VLAN・アクセスポート・トランクポートの役割を判断できる
  • 802.1QタグとInter-VLAN Routingの関係を説明できる
  • STPの目的とルートブリッジ選出を判断できる
  • RSTPとEtherChannelの基本動作を説明できる

第1章で学んだ内容を振り返る

第1章では、レイヤー2スイッチングの基本から、VLAN、STP、リンク冗長化までを10記事で学びました。

01

MACアドレステーブル

送信元MACを学習し、宛先MACを検索して転送先を決める。

02

2つのドメイン

ブロードキャスト範囲とコリジョン範囲を区別する。

03

VLAN

1台のスイッチを論理的に分割し、ブロードキャスト範囲を分ける。

04

Access / Trunk

端末接続と複数VLAN運搬のポート役割を使い分ける。

05

IEEE 802.1Q

タグ内のVIDでトランク上のVLANを識別する。

06

Inter-VLAN Routing

異なるVLAN間の通信をレイヤー3機器で中継する。

07

STPの必要性

冗長リンクで発生するレイヤー2ループを防止する。

08

ルートブリッジ

Bridge IDを比較してSTPの基準スイッチを選出する。

09

RSTP

ポート役割と高速な収束の考え方を理解する。

10

EtherChannel

複数物理リンクを1本の論理リンクとして扱う。

第1章の知識を1本の流れでつなげる

① 学習・転送送信元MACを学習し、宛先MACを検索する
② VLAN分割ブロードキャスト範囲を論理的に分ける
③ VLAN運搬802.1Qタグで複数VLANをトランク上へ流す
④ ループ防止STP / RSTPで冗長経路を安全に制御する
⑤ リンク束ねEtherChannelで複数回線を論理的にまとめる

第1章のゴールは、個別技術を別々に暗記することではありません。

MAC学習、VLAN、802.1Q、STP、EtherChannelが、実際のスイッチネットワークの中でどう組み合わさるかを説明できる状態を目指します。

テストの進め方と合格基準

テストのルール

  • 全15問、各1点です。
  • すべて四択問題です。
  • 一部の問題では構成・コマンド出力を読んで判断します。
  • 回答後に「採点する」を押すと、得点と各問題の解説が表示されます。
  • 未回答の問題は不正解として扱います。
  • 12問以上正解(80%以上)で合格です。
13〜15問正解第1章を理解できています。実践演習へ進みましょう。
10〜12問正解おおむね理解できています。間違えた分野だけ復習しましょう。
0〜9問正解VLAN・STP・EtherChannelの動作を構成図と一緒に整理しましょう。

中級編では、正解を覚えるよりも「なぜ他の選択肢ではないのか」を説明できることが重要です。 不正解だった問題は、解説と復習記事を使って確認してください。

第1章まとめテスト・全15問

問1スイッチがMACアドレステーブルへ新しい情報を学習するとき、基本的に確認するものはどれですか。
正解:B

スイッチは受信フレームの送信元MACアドレスと受信ポートを対応付けて学習します。転送時は宛先MACアドレスをテーブルで検索します。

問2宛先MACアドレスがMACアドレステーブルに存在しない「未知ユニキャスト」を受信した場合の基本動作はどれですか。
正解:C

未知ユニキャストは、同一VLAN内で受信ポート以外の対象ポートへフラッディングされます。別VLANへ無条件に広がるわけではありません。

問3同じVLANに所属する端末を通常のレイヤー2スイッチへ接続した場合、スイッチが分割するものとして最も適切なのはどれですか。
正解:D

スイッチはポートごとに通信を独立させるためコリジョンドメインを分割します。一方、同じVLAN内のブロードキャストは同じブロードキャストドメインに届きます。

問41台のスイッチ上でVLAN 10とVLAN 20を作成する主な意味として最も適切なものはどれですか。
正解:A

VLANは、同じ物理スイッチ上でも異なるレイヤー2ネットワークとして端末を分離し、ブロードキャストドメインを分けるために使います。

問5PCをVLAN 10へ収容する一般的なアクセスポートの役割として正しいものはどれですか。
正解:B

アクセスポートは、PCなどの端末を基本的に1つのVLANへ収容するために使用します。複数VLANを1本のリンクで運ぶ用途はトランクポートです。

問6スイッチ間の1本の物理リンクでVLAN 10とVLAN 20の両方を運びたい場合、最も適切な構成はどれですか。
正解:C

トランクポートは複数VLANを同一物理リンク上で運ぶために使います。許可VLANや両端の設定整合も確認します。

問7IEEE 802.1Qを使う主な目的として最も適切なものはどれですか。
正解:D

802.1QではEthernetフレームへVLAN IDを含むタグを付けます。受信側はVIDを確認し、どのVLANのフレームかを識別できます。

問8VLAN 10のPC-AからVLAN 20のPC-Bへ通信するために必要なものとして最も適切なのはどれですか。
正解:A

異なるVLANは別のブロードキャストドメインです。VLAN間通信には、宛先IPネットワークを判断して中継するレイヤー3機器が必要です。

問9スイッチを三角形に接続して冗長化したとき、STPが必要になる主な理由はどれですか。
正解:C

冗長なレイヤー2経路を無制御でForwardingにするとループが発生します。STPは論理的に一部経路を待機させ、ループを防ぎます。

問10同じSTPインスタンス内でルートブリッジとして選ばれるスイッチはどれですか。
正解:B

ルートブリッジはBridge IDが最も小さいスイッチです。比較ではBridge Priorityを先に確認し、同じ場合はMACアドレスを比較します。

問11次の出力から読み取れる内容として正しいものはどれですか。
VLAN0010
  Root ID    Priority    24586
             Address     0011.2233.4400
  Bridge ID  Priority    32778
             Address     00aa.bbcc.dd00
正解:D

Root IDは現在のルートブリッジ、Bridge IDは自スイッチを示します。値が異なるため、このスイッチはルートブリッジではありません。

問12RSTPについて最も適切な説明はどれですか。
正解:C

RSTPはループ防止というSTPの目的を維持しつつ、ポート役割やProposal/Agreementなどを利用して、より高速な経路切り替えを目指します。

問13EtherChannelの説明として最も適切なものはどれですか。
正解:A

EtherChannelは複数の物理回線を1本の論理ポートチャネルとして扱います。STPからも論理リンクとして扱いやすくなり、冗長化や負荷分散に利用できます。

問14次のMACアドレステーブルから推測できることとして最も適切なものはどれですか。
Vlan    Mac Address       Type        Ports
----    -----------       --------    -----
  10    0011.2233.4455    DYNAMIC     Fa0/1
  20    00aa.bbcc.ddee    DYNAMIC     Fa0/2
  20    0050.56aa.1001    DYNAMIC     Gi0/1
  30    0050.56aa.2001    DYNAMIC     Gi0/1
正解:B

1ポートで複数VLANのMACアドレスを学習しているため、Gi0/1の先に別スイッチ等があり、複数VLANを運ぶトランクとして使われている可能性があります。

問15VLAN 10のPC-AからVLAN 20のPC-Bへ通信できません。PC-AのアクセスポートはVLAN 10、PC-BはVLAN 20でリンクアップしています。次に確認する流れとして最も適切なものはどれですか。
正解:D

異なるVLAN間通信では、L2側のVLAN運搬とL3側のInter-VLAN Routingの両方が必要です。トランク、VLAN許可、L3インターフェース/SVI、端末のゲートウェイを順番に確認します。

採点結果

0/15問

点数別の復習方法

13〜15点知識問題だけでなく、実機出力を読む練習へ進みましょう。
10〜12点間違えた記事だけを読み直し、再テストしてください。
0〜9点03〜10を中心に、構成図を書きながら動作を整理してください。

自分の言葉で説明する課題

選択問題で合格したら、最後に「説明できるか」を確認します。

後輩から次のように質問されました。
「スイッチを2台、2本のケーブルでつなぐと冗長化できますが、なぜそのまま2本とも使うと問題になるのですか? VLAN・STP・EtherChannelの関係も含めて説明してください。」

ここに自分の説明を書いてみましょう。目安は200〜300文字です。
説明例を見る

スイッチ間を複数リンクで接続すると冗長化できますが、独立したレイヤー2リンクをそのまま同時にForwardingすると、 ブロードキャストや未知ユニキャストがループし続ける可能性があります。そのためSTPやRSTPでループしない論理トポロジーを作ります。 VLANを複数運ぶスイッチ間リンクでは、トランクと802.1QタグでVLANを識別します。 さらに、複数の物理リンクをEtherChannelとして1本の論理リンクに束ねれば、STPから1本のリンクとして扱わせながら、冗長化や帯域利用を実現できます。

「VLANは通信範囲を分ける」「802.1QでVLANを運ぶ」「STP/RSTPでループを防ぐ」「EtherChannelで複数リンクを論理的に束ねる」 の4点をつなげて説明できれば、第1章の理解は十分です。

次に進む:第1章 実践演習|VLAN・STP・EtherChannel

まとめテストで知識を確認したら、次は実際の構成を使って、VLAN作成、トランク、Inter-VLAN Routing、STP、EtherChannelを組み合わせて確認します。

中級編では、テストに正解するだけでなく、正常構成を作り、意図的な設定ミスから原因を切り分けるところまで進めることが重要です。

ネットワーク中級編|第1章まとめテスト

第1章では、MACアドレステーブル、VLAN、802.1Q、Inter-VLAN Routing、STP、RSTP、EtherChannelまで、 スイッチングの基本構成を学びました。

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