この記事は、 「ネットワーク上級編|要件定義・設計・クラウド・自動化へ進む」 の第32回です。
第4章では、オンプレミスで学んだIPアドレス・ルーティング・セキュリティの知識を、 クラウド上のネットワーク設計へつなげていきます。
仮想ネットワークとサブネットとは?クラウドのネットワーク分割を図解
AWSのVPCやAzureのVNetなど、クラウドでは最初に 「どのIPアドレス範囲を使い、どのようにサブネットへ分割するか」を決めます。 仮想ネットワークとサブネットは、仮想マシンを置くためだけの箱ではありません。 ルーティング、インターネット接続、セキュリティ、可用性、将来拡張の土台となる重要な設計要素です。
オンプレミスでは「VLANを分ける」「ルーターにIPアドレスを設定する」といった形で ネットワークを構成してきました。
クラウドでは、物理スイッチやLANケーブルを直接操作する代わりに、 管理画面やAPIから仮想ネットワーク、サブネット、ルート、ゲートウェイ、 セキュリティルールなどを定義します。
つまり、機器が見えなくなっても、 IPアドレス設計と通信経路を考える基本原則は変わりません。
この記事を読み終えるとできること
- 仮想ネットワークの役割を説明できる
- 仮想ネットワークとサブネットを区別できる
- CIDRを使ったアドレス範囲を考えられる
- サブネットを分割する理由を説明できる
- Public・Privateという考え方を理解できる
- ルーティングとセキュリティを分けて考えられる
- AWS・Azure・Google Cloudの違いを意識できる
- 要件から簡単なサブネット構成案を作成できる
仮想ネットワークとは何か
仮想ネットワークとは、クラウド上に論理的に作成する、 IPアドレス・ルーティング・通信制御の基盤となるネットワーク空間です。
クラウド上に仮想マシンを作る場合でも、 その仮想マシンがどのネットワークへ所属するのかを決める必要があります。
そのために利用するのが仮想ネットワークです。
代表的な名称として、次のようなものがあります。
| クラウド | 代表的な名称 |
|---|---|
| AWS | Amazon VPC |
| Microsoft Azure | Azure Virtual Network(VNet) |
| Google Cloud | VPC Network |
名前は違いますが、いずれもクラウド上で IPアドレスや通信経路、リソース間通信を考えるための重要なネットワーク基盤です。
ただし、各クラウドのVPC・VNetが完全に同じ仕様という意味ではありません。
ネットワークやサブネットがどの範囲まで広がるのか、 ルーティングやファイアウォールをどこへ設定するのかなどはクラウドごとに異なります。 設計時は各サービスの仕様を確認する必要があります。
クラウドネットワークの全体像
まず、仮想ネットワークとサブネットの関係を1枚の図で考えます。
仮想ネットワークの基本イメージ
10.20.0.0/16
ロードバランサーなど外部通信に関係するリソース
冗長化した外部接続用リソース
Web・APサーバーなど
データベースなど内部用リソース
最初に大きなIPアドレス空間を仮想ネットワークへ割り当て、 その中を複数のサブネットへ分割します。
オンプレミスで考えたIPアドレス設計と基本は同じです。
大きなアドレス範囲を確保し、 用途・通信要件・セキュリティ・運用などに合わせて小さな単位へ分割します。
サブネットとは何か
サブネットとは、仮想ネットワークのIPアドレス空間を、 用途や通信要件に応じて分割した小さなネットワーク範囲です。
例えば、仮想ネットワークに
10.20.0.0/16
を割り当てたとします。
その中から次のようにサブネットを作れます。
| 用途 | アドレス範囲例 | 配置するリソース例 |
|---|---|---|
| 外部接続系 | 10.20.10.0/24 | ロードバランサーなど |
| Web・AP系 | 10.20.20.0/24 | Webサーバー、APサーバー |
| DB系 | 10.20.30.0/24 | データベース |
| 管理系 | 10.20.40.0/24 | 管理・監視用リソース |
重要なのは、 単にIPアドレスを小さく分けることが目的ではない という点です。
サブネットを分けることで、 通信経路やセキュリティポリシー、運用上の役割を整理しやすくします。
CIDRとIPアドレス設計
クラウドの仮想ネットワークでも、 オンプレミスと同じようにCIDR表記を使用してIPアドレス範囲を表します。
例えば次のように設計します。
10.20.0.0/16を用途別に分割する例
10.20.0.0/16
10.20.10.0/24
10.20.20.0/24
10.20.30.0/24
最初に大きすぎず、小さすぎない範囲を決める
仮想ネットワークを作成するときは、 現在必要なIPアドレスだけを見るのではなく、将来拡張も考えます。
- 仮想マシンは今後増えるか
- ロードバランサーや管理サービスを追加するか
- 開発・検証環境を増設するか
- 別リージョンへ展開する可能性があるか
- オンプレミスと接続する予定があるか
- 別のVPC・VNetと接続する可能性があるか
アドレス重複に注意する
特に重要なのが、 他ネットワークとのIPアドレス重複を避けること です。
単独でクラウドを使っている間は問題にならなくても、 将来VPNや専用線でオンプレミスと接続したり、 別のクラウド環境と接続したりすると問題になります。
オンプレミスとクラウドの両方で
192.168.1.0/24
を使用していると、接続後に「どちらの192.168.1.0/24へ送るのか」という問題が発生します。
そのため、クラウドを新規設計するときは、 クラウドだけを見るのではなく、 企業全体のIPアドレス体系 を確認することが重要です。
CIDR上のアドレス数と、実際にクラウドリソースへ割り当て可能なアドレス数が 必ず同じとは限りません。 クラウドサービス側で一部アドレスが予約される場合があるため、 実際の設計時には利用するサービスの仕様も確認します。
なぜサブネットを分割するのか
「全部同じサブネットへ配置した方が簡単ではないか」 と思うかもしれません。
小規模な検証環境なら成立する場合もありますが、 本番環境では複数の観点から分割を検討します。
役割を分離する
Web、アプリケーション、データベース、管理など、 リソースの役割ごとに整理できます。
通信経路を分ける
インターネットへ出すネットワークと、 内部通信だけを行うネットワークで異なる経路を設計できます。
セキュリティを整理する
外部公開系と重要データを扱う内部系を分けることで、 通信制御を設計しやすくなります。
障害影響を考えやすくする
どのネットワークで問題が起きているかを把握しやすくなり、 障害切り分けにも役立ちます。
可用性を考える
クラウドの仕様に応じて複数の障害領域を利用し、 単一障害の影響を抑える構成を検討します。
将来拡張しやすくする
最初から用途別にアドレスを整理しておくと、 リソースや環境が増えたときにも管理しやすくなります。
サブネット分割は「きれいに見せるため」ではありません。
通信要件、セキュリティ、可用性、運用性など、 設計上の理由があって分割します。
Public・Privateサブネットの考え方
クラウドネットワークでは、 「Publicサブネット」「Privateサブネット」という言葉をよく使います。
ただし、重要なのは名前ではなく、 実際にどの経路を持ち、どの通信を許可しているのか です。
Public側のイメージ
インターネットからアクセスされる構成
Internet
外部との接続
Load Balancer
Private側のイメージ
外部から直接アクセスさせない構成
Internet
公開入口
Private
Private
例えばWebシステムの場合、 データベースをインターネットから直接利用する必要は通常ありません。
そこで、外部公開する入口と内部処理を行うサーバーを分け、 必要な通信だけ通すように設計します。
| 区分 | 主な用途例 | 考え方 |
|---|---|---|
| Public側 | 外部公開ロードバランサーなど | インターネット接続に必要な経路を持たせる |
| Private側 | APサーバー、DBなど | 外部から直接到達させない構成を検討する |
「Publicという名前を付けたから公開される」 「Privateという名前を付けたから安全」というわけではありません。
実際の公開範囲は、ルート、ゲートウェイ、IPアドレス、 ファイアウォールなど複数の設定を組み合わせて決まります。
ルーティングとセキュリティの関係
クラウドネットワークを理解するときに、 特に混同しやすいのが 「通信経路」と「通信許可」 です。
| 考えること | 役割 | 質問例 |
|---|---|---|
| ルーティング | どこへ転送するか | この宛先への次の転送先はどこか |
| セキュリティ制御 | 通信を許可するか | この送信元・宛先・ポートを通してよいか |
つまり、 経路が存在していることと、通信が許可されていることは別問題 です。
通信成立までに確認する考え方
宛先は正しいか
経路があるか
許可されるか
待受しているか
この考え方は、クラウドネットワーク障害を切り分けるときにも非常に重要です。
次の記事では、ルートテーブルとセキュリティ制御を詳しく解説します。
AWS・Azure・Google Cloudでは同じなのか
基本的な考え方には共通点がありますが、 実装やリソースのスコープには違いがあります。
| クラウド | ネットワーク | サブネット設計で意識すること |
|---|---|---|
| AWS | VPC | VPC、サブネット、Availability Zone、ルートテーブルなどの関係を理解する |
| Azure | VNet | VNet内のサブネットとルーティング・NSGなどの関係を理解する |
| Google Cloud | VPC Network | VPC Networkとリージョナルなサブネットの関係を理解する |
「AWSでこうだったからAzureでも同じ」と覚えるのではなく、 IPアドレス、サブネット、ルート、通信制御、障害領域 という共通の観点で比較すると理解しやすくなります。
マルチクラウドを扱うネットワークエンジニアには、 製品名だけを覚えるのではなく、 「この機能はネットワークのどの役割を担当しているのか」を整理する力が重要です。
サブネット設計の判断基準
実際の設計では、 「とりあえず/24を何個か作る」のではなく、 要件から理由を持って構成を決めます。
- 既存ネットワークを確認する オンプレミス、他クラウド、他VPC・VNetなどで使用している IPアドレス範囲を確認します。
- 必要なリソースを洗い出す Web、AP、DB、ロードバランサー、管理、監視など、 配置予定のリソースを整理します。
- 通信要件を整理する インターネット公開が必要なのか、 内部通信だけなのか、オンプレミスとの通信が必要なのかを整理します。
- セキュリティ境界を考える 外部公開系、内部業務系、DB、管理系など、 どの単位で通信を分離したいかを検討します。
- 可用性を考える 単一障害でサービス全体が停止しないよう、 利用するクラウドの障害領域とサブネット仕様を確認します。
- 必要IPアドレス数を見積もる 現在だけでなく、将来の仮想マシンやマネージドサービスの増加も考慮します。
- 将来接続を考える VPN、専用線、VPC間接続、複数アカウント、 マルチクラウドなど将来の接続可能性も考慮します。
- 設計理由を文書化する 「なぜこのCIDRなのか」「なぜこの単位で分割したのか」を残します。
サブネット設計表の例
| 名称 | CIDR | 用途 | 外部公開 | 主な通信先 |
|---|---|---|---|---|
| Public-A | 10.20.10.0/24 | 外部公開入口 | あり | Internet、App |
| App-A | 10.20.20.0/24 | アプリケーション | 直接公開しない | LB、DB |
| DB-A | 10.20.30.0/24 | データベース | なし | App |
| Management | 10.20.40.0/24 | 管理・監視 | なし | 管理対象 |
良いネットワーク設計は、図を見ただけで役割と意図が読み取れます。
アドレス体系、命名、サブネットの用途を一貫させることで、 構築・運用・障害対応まで楽になります。
仮想ネットワークとサブネット設計でよくある失敗
1.とりあえずデフォルト設定を使う
検証では便利でも、本番環境では既存ネットワークとの重複や、 不要な通信許可がないか確認する必要があります。
2.現在必要なIPアドレス数しか考えない
将来リソースが増え、 アドレス不足によってサブネット追加や再設計が必要になる可能性があります。
3.オンプレミスのアドレスを確認しない
後からVPNや専用線で接続するときにアドレス重複が発覚すると、 移行やNATなど追加対応が必要になる場合があります。
4.Public・Privateを名前だけで判断する
サブネット名ではなく、 実際のルート、ゲートウェイ、IP、通信制御を確認します。
5.サブネットを分ければ安全だと思う
サブネットを分割しただけで、 必ず通信が遮断されるわけではありません。
ルーティングとセキュリティポリシーを合わせて設計します。
6.細かく分割しすぎる
「セキュリティのため」と何でも別サブネットにすると、 アドレス・ルート・セキュリティ設定・運用管理が複雑になります。
分割には 「なぜ分けるのか」という明確な理由 が必要です。
7.クラウドごとの差を無視する
AWS、Azure、Google Cloudでは、 ネットワークやサブネットのスコープ、利用する制御機能などが異なります。
オンプレミスのVLAN構成をそのままクラウドへコピーするのではなく、 利用するクラウドの特性に合わせて設計します。
顧客・上司へ仮想ネットワークとサブネットをどう説明するか
技術に詳しくない相手へ 「VPC」「VNet」「CIDR」といった用語だけで説明しても、 設計の目的は伝わりにくいでしょう。
説明例
「クラウド上にも、社内LANと同じようにシステム専用のネットワークを作ります。 その大きなネットワークを、外部公開用、アプリケーション用、 データベース用などに分けます。 これにより、必要な通信だけを許可しやすくし、 セキュリティと運用性を高めます。」
技術を業務上のメリットへ変換する
| 技術的な設計 | 顧客へ説明する価値 |
|---|---|
| サブネットを用途別に分割 | 重要なシステムへの不要な通信を制御しやすくする |
| IPアドレスに余裕を持たせる | 将来システムが増えたときの再設計を減らす |
| 他ネットワークと重複しないCIDR | 将来オンプレミスや別クラウドと接続しやすくする |
| 内部リソースを直接公開しない | インターネットから直接到達できる範囲を限定する |
上級工程では、 「10.20.0.0/16にしました」と説明するだけでは不十分です。
なぜその範囲なのか、なぜその分割なのか、 それによって顧客にどのようなメリットがあるのか まで説明できることが重要です。
仮想ネットワークとサブネットで使われる英語表現
よく使われる単語
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Virtual network | 仮想ネットワーク |
| Virtual Private Cloud | 仮想プライベートクラウド |
| Subnet | サブネット |
| Address space | アドレス空間 |
| IP address range | IPアドレス範囲 |
| CIDR block | CIDRブロック |
| Route table | ルートテーブル |
| Public subnet | Publicサブネット |
| Private subnet | Privateサブネット |
| Address overlap | アドレス重複 |
| Network segmentation | ネットワーク分割 |
設計レビューで使える表現
What CIDR block should we use for this virtual network?
この仮想ネットワークでは、どのCIDRブロックを使用しますか?
Does this address range overlap with the on-premises network?
このアドレス範囲はオンプレミスネットワークと重複していませんか?
Which resources need direct internet connectivity?
どのリソースにインターネットへの直接接続が必要ですか?
How should we segment the application and database networks?
アプリケーションとデータベースのネットワークをどのように分割しますか?
Do we have enough address space for future growth?
将来拡張に十分なアドレス空間がありますか?
理解度チェック
用語の暗記ではなく、 仮想ネットワークとサブネットの設計意図を理解できているか確認しましょう。
問題1.仮想ネットワークの説明として最も適切なものはどれですか。
- 仮想マシンのCPUを分割する仕組み
- クラウド上に作成するネットワーク空間
- インターネット回線そのもの
- 物理LANケーブルを仮想化しただけのもの
解答を見る
仮想ネットワークは、クラウド上でIPアドレス、 ルーティング、通信制御などを設計するためのネットワーク空間です。
問題2.サブネットを分割する目的として適切でないものはどれですか。
- 用途ごとにネットワークを整理する
- 通信経路を分ける
- セキュリティ設計を整理する
- 分割しただけですべての通信を自動的に遮断する
解答を見る
サブネット分割だけで安全になるわけではありません。 ルーティングやセキュリティ設定も合わせて設計します。
問題3.オンプレミスで10.20.0.0/16を使用しています。 新しいクラウド環境にも同じ10.20.0.0/16を割り当てる場合、 将来どのような問題が起こり得ますか。
解答を見る
後からVPNや専用線などで接続すると、 同じ宛先ネットワークが複数存在するため、 ルーティング設計が困難になる可能性があります。
問題4.「ルートが存在するので必ず通信できる」という説明は正しいでしょうか。
解答を見る
ルートは通信経路を決めます。 実際に通信できるかどうかは、 セキュリティ制御、送信元・宛先の設定、 アプリケーションの待受状態なども関係します。
問題5.サブネット設計時に確認したい項目を4つ挙げてください。
解答例を見る
- 既存ネットワークのIPアドレス範囲
- 必要なリソース数
- インターネット接続要件
- セキュリティ要件
- 可用性要件
- 将来のリソース増加
- オンプレミス接続予定
- 他VPC・VNetとの接続予定
実践演習:クラウドのサブネット構成を設計する
あなたは、新しいWebシステムをクラウドへ構築する案件を担当しています。
要件
- クラウド用アドレスとして10.50.0.0/16を利用できる
- インターネットからWebサービスを利用する
- アプリケーションサーバーを配置する
- データベースを配置する
- DBをインターネットから直接公開しない
- 管理用通信を業務通信から分けたい
- 将来サーバー台数が増える予定
- 今後オンプレミスとのVPN接続を予定している
課題1.必要なサブネットを考える
どのような用途のサブネットを作るべきか考えてください。
1.__________________
2.__________________
3.__________________
4.__________________
解答例を見る
- 外部公開・ロードバランサー系
- アプリケーション系
- データベース系
- 管理・監視系
実際には利用するクラウド、サービス、可用性要件によって さらに分割する場合があります。
課題2.CIDRを割り当てる
10.50.0.0/16
から各用途へアドレス範囲を割り当ててください。
Application:_________
Database:__________
Management:_________
解答例を見る
| 用途 | CIDR例 |
|---|---|
| Public | 10.50.10.0/24 |
| Application | 10.50.20.0/24 |
| Database | 10.50.30.0/24 |
| Management | 10.50.40.0/24 |
これは一例です。 実際には必要IP数、クラウド側の予約アドレス、 将来増加などを踏まえてプレフィックス長を決定します。
課題3.通信要件を整理する
次の通信が必要かどうか考えてください。
| 通信 | 許可/拒否 |
|---|---|
| Internet → Public | ________ |
| Internet → Database | ________ |
| Public → Application | ________ |
| Application → Database | ________ |
| 一般Internet → Management | ________ |
解答例を見る
- Internet → Public:サービスに必要な通信のみ許可
- Internet → Database:原則として直接許可しない
- Public → Application:必要なアプリケーション通信のみ許可
- Application → Database:必要なDB通信のみ許可
- 一般Internet → Management:原則として直接許可しない
実際のポート番号や送信元範囲は、 アプリケーション要件と管理方式を確認して決めます。
課題4.設計理由を書く
顧客へ、 「なぜ4種類のサブネットへ分割するのですか?」 と聞かれました。
技術用語だけに頼らず、100〜200文字程度で説明してください。
説明例を見る
外部公開するシステム、アプリケーション、データベース、管理通信では、 必要な通信先とセキュリティ条件が異なります。 ネットワークを用途別に分けることで、 データベースなど重要なリソースへ不要な通信が届かないよう制御しやすくするとともに、 将来の拡張や障害調査も行いやすくします。
自分の言葉で説明する課題
後輩エンジニアから次の質問を受けました。
「仮想ネットワークとサブネットは何が違うんですか?」
1分程度で説明してください。
サブネットとは、________________________。
説明例を見る
仮想ネットワークは、 クラウド上に作成する大きなネットワーク空間です。 IPアドレス範囲を決め、その中にクラウドリソースを配置します。
サブネットは、その仮想ネットワークを Web、アプリケーション、データベースなどの用途に応じて 小さく分割したネットワークです。
サブネットごとに通信経路やセキュリティの役割を整理することで、 安全で運用しやすいクラウドネットワークを設計できます。
まとめ
- 仮想ネットワークは、クラウド上に作成する IPアドレス・ルーティング・通信制御の基盤となるネットワーク空間
- AWSではVPC、AzureではVNetなど、 クラウドによって名称や仕様が異なる
- サブネットは、仮想ネットワークのIPアドレス空間を 用途ごとに分割したもの
- サブネットはWeb・Application・DB・管理など、 通信要件やセキュリティ要件に合わせて設計する
- クラウド用CIDRを決めるときは、 オンプレミスや他クラウドとのアドレス重複を確認する
- 現在のリソース数だけでなく、 将来拡張を考慮してアドレス空間を確保する
- Public・Privateという名前だけでは、 実際の通信可否は判断できない
- ルーティングは「どこへ送るか」、 セキュリティ制御は「通してよいか」を決める
- サブネットを分割しただけでは安全にならず、 ルートやセキュリティ設定と合わせて設計する
- 上級工程では「どのCIDRにしたか」ではなく、 「なぜその構成にしたのか」を説明できることが重要
クラウドでもネットワーク設計の本質は、 「どこに置き、どこへ通信させ、どこから通信させないか」を決めることです。

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