ネットワーク構成図の読み方を初心者向けに解説|記号・通信経路・確認手順

当ページのリンクには広告が含まれています。
ネットワーク初級編 31/全32記事

この記事は、 「ネットワーク初級編|通信の仕組みをゼロから学ぶ」 の第31回です。

これまでに学んだ機器、IPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイ、 DNS、NATなどの知識を使って、ネットワーク構成図から通信の流れを読み取ります。

ネットワーク構成図の読み方を初心者向けに解説|通信経路を追う6ステップ

ネットワーク構成図には、パソコン、スイッチ、ルーター、ファイアウォール、 サーバーなどの接続関係がまとめられています。 この記事では、図に書かれた機器やIPアドレスを確認し、 「どこからどこへ、どの経路で通信するのか」を読み取る方法を解説します。

対象レベル Level 1・初級
想定読了時間 約20分
身につく成果 基本的な構成図から通信経路を読み取れる
前提知識 IPアドレスとネットワーク機器の役割
演習環境 ブラウザのみ

ネットワーク構成図を初めて見ると、機器の記号や線、 IPアドレスなどが大量に並んでいて、どこから確認すればよいのか迷うかもしれません。

しかし、最初から図のすべてを理解する必要はありません。 通信元と通信先を決め、間にある機器を1台ずつたどることで、 複雑に見える構成図も読みやすくなります。

この記事を読み終えるとできること

  • ネットワーク構成図の役割を説明できる
  • 代表的な機器の記号を見分けられる
  • 通信元から通信先までの経路を追える
  • 同じネットワークか異なるネットワークかを判断できる
  • 構成図から障害の確認候補を整理できる
  • 物理構成図と論理構成図の違いを説明できる

ネットワーク構成図とは何か

最初に覚える定義

ネットワーク構成図とは、機器同士の接続関係や、 データが通る経路、IPアドレスなどの情報を図で表したものです。

ネットワーク構成図を見ると、文章や設定値の一覧だけでは分かりにくい 「どの機器とどの機器がつながっているか」を視覚的に確認できます。

例えば、社内のパソコンからインターネット上のWebサーバーへ通信する構成は、 次のように表せます。

基本的なインターネット接続構成

💻 パソコン 通信元
🔀 スイッチ 同じLAN内を中継
🛡️ ルーター/FW 外部ネットワークへ中継
☁️ インターネット 外部ネットワーク
🗄️ Webサーバー 通信先

この図から、パソコンがWebサーバーへ直接接続されているのではなく、 スイッチやルーターなどの機器を経由していることが分かります。

構成図を読む目的は、図形の名前を暗記することではありません。

「誰が、誰へ、どの機器を通って通信するのか」を読み取ることが重要です。

構成図から確認できる主な情報

機器の接続関係

パソコン、スイッチ、ルーター、サーバーなどが、 どのようにつながっているかを確認できます。

通信経路

送信元から宛先までに、どの機器やネットワークを通るかを確認できます。

IPアドレスとネットワーク

各機器のIPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイなどを確認できます。

セキュリティ境界

ファイアウォールやDMZなど、通信が制御される場所を確認できます。

物理構成図と論理構成図の違い

ネットワーク構成図には、大きく分けて 物理構成図論理構成図があります。

項目 物理構成図 論理構成図
主な目的 実際の機器とケーブル接続を確認する 通信の仕組みやネットワーク分割を確認する
主な記載内容 機器名、ポート番号、ケーブル、設置場所 IPアドレス、サブネット、VLAN、ルーティング
よく使う場面 配線作業、機器交換、リンク障害の確認 通信経路の確認、設計、設定、障害切り分け
注目するポイント どのポートに何が接続されているか どのネットワークからどこへ通信するか

物理構成図の例

機器とポートの接続を表す

💻 PC-A LANポート
🔀 SW1 Gi1/0/1 ~ Gi1/0/24
📡 R1 ルーター

論理構成図の例

IPアドレスとネットワークを表す

💻 PC-A 192.168.10.10/24
GW:192.168.10.1
🌐 社内LAN 192.168.10.0/24
📡 R1 192.168.10.1/24

実務では、物理情報と論理情報を1枚にまとめた構成図もあります。

その場合は、機器名、ポート番号、IPアドレス、VLAN番号などが 同時に書かれているため、最初に何を確認したいのかを決めてから読みます。

構成図に登場する代表的な機器

構成図の記号は、作成者や使用するソフトウェアによって異なります。 ただし、機器の役割を理解していれば、記号の形が多少違っても読み取れます。

💻

パソコン・端末

利用者が操作する通信元です。 PC、Client、端末などと表記されます。

🗄️

サーバー

Web、DNS、ファイル共有などのサービスを提供する機器です。

🔀

スイッチ

主に同じLAN内の機器を接続します。 SW、L2SWなどと表記されます。

📡

ルーター

異なるネットワーク同士を接続します。 R、RTRなどと表記される場合があります。

🛡️

ファイアウォール

通信を許可または拒否する機器です。 FW、Firewallなどと表記されます。

📶

アクセスポイント

Wi-Fi端末を有線ネットワークへ接続します。 APと表記されることが一般的です。

☁️

インターネット

外部ネットワークをまとめて雲の記号で表すことがあります。

🏢

拠点・データセンター

本社、支店、クラウド、データセンターなどを箱でまとめて表します。

⚖️

ロードバランサー

複数のサーバーへ通信を振り分ける機器です。 LBと表記されます。

記号の形だけで判断しないようにしましょう。

同じ四角形でも、スイッチ、ルーター、サーバーなどを表すことがあります。 機器名、ラベル、IPアドレス、凡例を一緒に確認してください。

ネットワーク構成図を読む6ステップ

構成図は、次の順番で読むと整理しやすくなります。

  1. 図の目的と凡例を確認する 物理接続を示す図なのか、IPアドレスや通信経路を示す図なのかを確認します。 線や色の意味が凡例に書かれている場合は、最初に読みます。
  2. 通信元と通信先を決める 「PCからWebサーバーへ」「支店から本社へ」など、 今回確認する通信の出発点と到着点を決めます。
  3. 間にある機器を1台ずつたどる パソコン、スイッチ、ルーター、ファイアウォール、サーバーの順に、 接続線を追います。
  4. IPアドレスとサブネットを確認する 通信元と通信先が同じネットワークか、異なるネットワークかを確認します。 異なる場合はルーターやデフォルトゲートウェイを経由します。
  5. 通信を制御する場所を確認する ファイアウォール、ACL、NAT、VPNなど、 通信が変換・制御される場所を確認します。
  6. サービスとポート番号を確認する WebならTCP 80または443、DNSならUDP/TCP 53など、 利用するサービスの情報を確認します。

最初から図全体を理解しようとしないことが重要です。

1つの通信に注目し、送信元から宛先まで線を指でたどるように確認します。

構成図を読むときの基本質問

通信元はどこか

利用者のパソコン、スマートフォン、サーバーなど、 通信を開始する機器を確認します。

通信先はどこか

Webサーバー、DNSサーバー、ファイルサーバーなど、 データを届ける相手を確認します。

何を経由するか

スイッチ、ルーター、ファイアウォール、インターネットなどを順番に確認します。

どの通信を使うか

HTTPS、DNS、pingなど、確認対象となるプロトコルやポート番号を整理します。

基本構成図を実際に読み取る

次の構成図で、PC-Aからインターネット上のWebサーバーへ HTTPS通信する場合を考えます。

小規模オフィスのネットワーク構成

社内ネットワーク:192.168.10.0/24
💻 PC-A 192.168.10.10/24
GW:192.168.10.1
🔀 SW1 社内スイッチ
🛡️ FW1 内部:192.168.10.1
外部:203.0.113.10
☁️ インターネット 外部ネットワーク
🗄️ Webサーバー 198.51.100.20
HTTPS:TCP 443
確認する通信:PC-A → Webサーバー/HTTPS(TCP 443)

ステップ1:通信元と通信先を確認する

通信元 PC-A:192.168.10.10
通信先 Webサーバー:198.51.100.20
利用するサービス HTTPS:TCP 443

ステップ2:同じネットワークか確認する

PC-Aは192.168.10.10/24、 Webサーバーは198.51.100.20です。

両者は異なるネットワークに存在するため、 PC-AはWebサーバーへ直接データを送るのではなく、 デフォルトゲートウェイの192.168.10.1へデータを渡します。

ステップ3:途中の機器を確認する

PC-A → SW1 → FW1 → インターネット → Webサーバー

この経路を見ると、通信できない場合の確認候補も分かります。

  • PC-AのIPアドレスやデフォルトゲートウェイ
  • PC-AとSW1の接続
  • SW1のポートやVLAN
  • FW1のインターフェース
  • FW1の通信許可ルール
  • FW1のNAT設定
  • インターネット回線
  • Webサーバーの稼働状態
  • TCP 443の待ち受け状態

ステップ4:戻りの通信も考える

通信は、要求を送って終わりではありません。 WebサーバーからPC-Aへ応答が戻る必要があります。

行きの通信経路だけでなく、戻りの通信が正しくPC-Aへ届くかも確認します。

ファイアウォールやルーターの設定によっては、 行きの通信は届いても戻りの通信が届かないことがあります。

同じネットワークと異なるネットワークを判断する

構成図を読むときは、通信元と通信先が 同じネットワークに存在するかを確認します。

通信例 ネットワーク 主な通信経路
PC-A:192.168.10.10/24
Printer:192.168.10.50/24
同じ192.168.10.0/24 主にスイッチを経由
PC-A:192.168.10.10/24
Server:192.168.20.50/24
異なるネットワーク ルーターまたはL3スイッチを経由
PC-A:192.168.10.10/24
Web:198.51.100.20
社内とインターネット ゲートウェイ、FW、回線を経由

同じネットワーク内の通信

💻 PC-A 192.168.10.10/24
🔀 SW1 同じLAN内を中継
🖨️ プリンター 192.168.10.50/24
同じネットワークのため、通常はルーターを経由しない

異なるネットワーク間の通信

💻 PC-A 192.168.10.10/24
📡 ルーター 192.168.10.1
192.168.20.1
🗄️ サーバー 192.168.20.50/24
異なるネットワークのため、ルーターを経由する

構成図にルーターが描かれていても、すべての通信が必ず通るわけではありません。

同じネットワーク内の通信では、通常はルーターを経由せず、 スイッチを通って相手へ届きます。

線・矢印・ラベルの読み方

構成図では、機器を接続する線の近くに、 ポート番号や回線名などが記載されます。

Gi1/0/1 スイッチやルーターのインターフェース番号を表します。
VLAN 10 その接続が所属するVLANを表します。
192.168.10.1/24 インターフェースに設定されたIPアドレスを表します。
1Gbps/10Gbps リンクの通信速度や帯域を表します。
Primary/Backup 主回線とバックアップ回線を表します。
VPN/Internet/閉域網 拠点間を接続する回線や接続方式を表します。

線の種類だけで意味を決めつけない

実線、点線、太線、色付きの線などが使われることがありますが、 意味は構成図ごとに異なります。

表現例 考えられる意味 確認方法
実線 物理接続、通常経路 凡例や注記を確認する
点線 論理接続、バックアップ、予定構成 図のタイトルと凡例を確認する
赤い線 障害箇所、重要経路、冗長経路 作成者が定義した色の意味を確認する
矢印 通信方向、処理順序、接続関係 片方向通信と決めつけず説明文を確認する

矢印が右向きだからといって、データが右方向にしか流れないとは限りません。

多くの通信では要求と応答があるため、実際には双方向にデータが流れます。

図でよく使われる英語

英語 意味
Client サービスを利用する端末
Server サービスを提供する機器
Link 機器間の接続
Uplink 上位側の機器へ向かう接続
Primary 通常時に使用する主系
Backup/Secondary 主系障害時に使用する予備系
Inside/Outside ファイアウォールの内部側/外部側
Legend 記号、色、線の意味を示す凡例

構成図を障害切り分けに使う方法

構成図は、設計内容を確認するためだけでなく、 通信障害の切り分けにも使用します。

例えば、PC-AからWebサーバーへアクセスできない場合は、 構成図上の経路を順番に確認します。

構成図に沿った確認順序

💻 1.PC-A IP設定・リンク状態
🔀 2.SW1 ポート・VLAN
🛡️ 3.FW1 経路・許可・NAT
☁️ 4.回線 インターネット接続
🗄️ 5.サーバー 稼働・ポート・応答

確認場所を通信経路に対応させる

構成図上の場所 主な確認内容
端末 IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNS、Wi-Fiやケーブル
スイッチ リンク状態、ポート、VLAN、MACアドレス学習
ルーター インターフェース、ルーティング、デフォルトルート
ファイアウォール 通信許可、セッション、NAT、ログ
回線 回線状態、上位装置、プロバイダー障害
サーバー サーバーの稼働、IP設定、待ち受けポート、アプリケーション

構成図を見ながら確認すると、 「まだ確認していない区間」と「正常と確認できた区間」を分けられます。

これは、障害原因を推測だけで決めず、確認結果を根拠として絞り込むために重要です。

正常範囲を線で区切るイメージ

PC-AからSW1までは通信できるが、FW1へpingが通らない場合、 少なくともPC-AとSW1の間は正常である可能性が高いと判断できます。

正常確認済み:PC-A → SW1 | 未確認・異常候補:SW1 → FW1 → インターネット

ネットワーク構成図のよくある読み間違い

図の左から右へ必ず通信する

左右の配置は見やすくするための表現です。 通信方向は、通信元と通信先を決めてから判断します。

図にルーターがあれば、すべての通信がルーターを通る

同じネットワーク内の通信では、通常はルーターを経由せず、 スイッチを通って直接相手へ届きます。

1本の線は必ず1本のケーブルを表す

複数回線を1本で表している場合や、 VPNなどの論理的な接続を表している場合があります。

構成図に書かれている情報はすべて最新

機器交換や設定変更後に更新されていないことがあります。 更新日、版数、実機の設定を確認する必要があります。

IPアドレスだけ見れば通信できるか判断できる

実際には、サブネットマスク、ルーティング、ファイアウォール、 NAT、ポート番号なども関係します。

1つの通信を選び、機器を順番にたどる

構成図全体を一度に理解しようとせず、 通信元から通信先までを区間ごとに確認します。

構成図は実際のネットワークを簡略化した資料です。

すべてのケーブル、仮想インターフェース、経路、 セキュリティ設定が記載されているとは限りません。

構成図を読むときのチェックリスト

実務で構成図を見るときは、次の項目を順番に確認してください。

  • 構成図のタイトルと目的を確認した
  • 作成日、更新日、版数を確認した
  • 凡例と線の意味を確認した
  • 通信元の機器とIPアドレスを確認した
  • 通信先の機器とIPアドレスを確認した
  • 通信元と通信先が同じネットワークか確認した
  • 途中で経由するスイッチやルーターを確認した
  • デフォルトゲートウェイを確認した
  • ファイアウォールやACLの位置を確認した
  • NATやVPNが使われているか確認した
  • 利用するプロトコルとポート番号を確認した
  • 行きと戻りの両方の通信を考えた
  • 冗長経路やバックアップ回線を確認した
  • 構成図と実際の設定に違いがないか確認した

初心者のうちは、このチェックリストを見ながら構成図を読んで問題ありません。

繰り返し確認することで、機器の役割と通信経路を自然に追えるようになります。

理解度チェック

記事の内容を確認するため、次の5問に答えてください。 解答を見る前に、一度自分で考えてみましょう。

問題1.ネットワーク構成図を読むとき、最初に行うこととして適切なものはどれですか。

  1. すべてのIPアドレスを暗記する
  2. 図の目的と凡例を確認する
  3. すぐにルーターの設定を変更する
  4. 一番大きく描かれた機器だけを確認する
解答を見る
正解:B

まず物理構成図なのか論理構成図なのかを確認し、 線、色、記号の意味を凡例で確認します。

問題2.PC-Aが192.168.10.10/24、プリンターが192.168.10.50/24の場合、 通常はどの機器を経由して通信しますか。

  1. スイッチ
  2. インターネット
  3. DNSサーバー
  4. 必ずルーター
解答を見る
正解:A

両者は同じ192.168.10.0/24に所属するため、 通常はスイッチを通って通信し、ルーターは経由しません。

問題3.物理構成図で確認する情報として最も適切なものはどれですか。

  1. 機器のポート番号やケーブル接続
  2. Webサイトの文章
  3. 利用者のパスワード
  4. アプリケーションの画面デザイン
解答を見る
正解:A

物理構成図では、実際の機器、ポート、ケーブル、 設置場所などを確認します。

問題4.構成図の点線が表す意味は、すべての構成図で同じですか。

解答を見る
正解:同じとは限りません。

点線は、論理接続、バックアップ回線、将来構成などを表す場合があります。 図の凡例や注記を確認する必要があります。

問題5.PCからWebサーバーへHTTPS通信する場合に、 構成図から確認したい情報を3つ以上挙げてください。

解答例を見る
  • PCとWebサーバーのIPアドレス
  • PCのデフォルトゲートウェイ
  • 途中で経由するスイッチ、ルーター、ファイアウォール
  • ファイアウォールの通信許可
  • NATの有無
  • HTTPSで使用するTCP 443
  • 戻りの通信経路

実践演習:構成図から通信経路を読み取ろう

次の構成では、PC-Aから業務WebサーバーへHTTPS通信します。 構成図と設定値を読み取り、通信経路と設定ミスを考えてください。

演習用ネットワーク構成

PC-A 192.168.10.10/24
GW:192.168.10.1
PC-B 192.168.10.20/24
GW:192.168.10.1
🔀 SW1 VLAN 10
R1:VLAN 10側 192.168.10.1/24
R1:VLAN 20側 192.168.20.1/24
🗄️ 業務Webサーバー 192.168.20.50/24
GW:192.168.20.1
HTTPS:TCP 443

課題1.通信経路を答える

PC-Aから業務Webサーバーまでに通る機器を、順番に書いてください。

PC-A → ______ → ______ → 業務Webサーバー
課題1の解答を見る

PC-A → SW1 → R1 → 業務Webサーバー

PC-Aと業務Webサーバーは異なるネットワークに存在するため、 R1を経由します。

課題2.同じネットワークか判断する

PC-Aと業務Webサーバーは、同じネットワークに所属していますか。 理由も書いてください。

同じ/異なる:______
理由:____________________
課題2の解答を見る

異なるネットワークです。

  • PC-A:192.168.10.10/24 → 192.168.10.0/24
  • Webサーバー:192.168.20.50/24 → 192.168.20.0/24

ネットワークアドレスが異なるため、ルーターを経由します。

課題3.PC-Aが最初にデータを渡す相手を答える

PC-Aが業務Webサーバーへ通信するとき、 IPパケットを外部ネットワークへ転送するために使用する デフォルトゲートウェイはどれですか。

デフォルトゲートウェイ:________
課題3の解答を見る

192.168.10.1

PC-Aと同じ192.168.10.0/24に接続されている R1のインターフェースです。

課題4.設定ミスを考える

PC-Aのデフォルトゲートウェイが誤って 192.168.20.1に設定されていた場合、 業務Webサーバーへ通信できるでしょうか。

通信できる/通信できない:______
理由:____________________
課題4の解答を見る

通常は通信できません。

PC-Aは192.168.10.0/24に所属しているため、 デフォルトゲートウェイも同じネットワーク内に存在する 192.168.10.1を指定する必要があります。

192.168.20.1はPC-Aから直接到達できる同一ネットワーク上のアドレスではありません。

課題5.確認する通信情報を答える

PC-Aから業務WebサーバーへHTTPSで接続する場合、 宛先ポート番号はいくつですか。

プロトコル:______
宛先ポート番号:______
課題5の解答を見る

プロトコル:TCP/宛先ポート番号:443

HTTPSでは一般的にTCP 443を使用します。

課題6.障害確認の順番を考える

PC-Aから業務Webサーバーへ接続できない場合に、 確認したい項目を経路に沿って4つ以上挙げてください。

1.________________
2.________________
3.________________
4.________________
課題6の解答例を見る
  1. PC-AのIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを確認する
  2. PC-Aから192.168.10.1へpingを実行する
  3. SW1の接続ポートとVLAN 10を確認する
  4. R1の192.168.10.1側と192.168.20.1側を確認する
  5. R1のルーティングを確認する
  6. WebサーバーのIPアドレスとゲートウェイを確認する
  7. WebサーバーがTCP 443で待ち受けているか確認する
  8. 戻りの通信経路が存在するか確認する

自分の言葉で説明する課題

最後に、次の質問へ自分の言葉で答えてください。

「ネットワーク構成図を見るとき、何から確認すればよいですか?」 と新人エンジニアから質問されました。1分程度で説明してください。

最初に____________________________。
次に____________________________。
説明例を見る

最初に構成図の目的と凡例を確認し、今回調べる通信元と通信先を決めます。 その後、通信元から通信先までの接続線をたどり、 途中にあるスイッチ、ルーター、ファイアウォールなどを確認します。

さらに、IPアドレスとサブネットから同じネットワークかを判断し、 異なる場合はデフォルトゲートウェイやルーティングを確認します。 最後に、ファイアウォールの許可設定やポート番号、 戻りの通信経路も確認します。

模範解答と同じ文章にする必要はありません。

「通信元と通信先を決める」「途中の機器をたどる」 「IPアドレスと通信条件を確認する」 という3点を説明できれば、この記事の目標は達成です。

まとめ

  • ネットワーク構成図は、機器の接続関係、通信経路、 IPアドレスなどを図で表したもの
  • 物理構成図では機器・ポート・ケーブルを確認し、 論理構成図ではIPアドレス・サブネット・VLAN・経路を確認する
  • 構成図は、図の目的と凡例を確認してから読む
  • 通信元と通信先を決め、途中にある機器を1台ずつたどる
  • 同じネットワーク内の通信では、通常はルーターを経由しない
  • 異なるネットワークへの通信では、 デフォルトゲートウェイやルーティングを確認する
  • ファイアウォール、NAT、VPN、ポート番号など、 通信を制御・変換する場所も確認する
  • 障害対応では、構成図上の経路に沿って正常範囲と異常候補を分ける
  • 構成図が最新とは限らないため、更新日や実機設定との違いも確認する

ネットワーク構成図を読む基本は、 「通信元から通信先までを区間ごとにたどること」です。

次の記事:ネットワーク初級編総合演習

今回は、ネットワーク構成図から通信経路や確認ポイントを読み取る方法を学びました。

次の記事は、ネットワーク初級編の最終回です。 IPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイ、DNS、DHCP、 TCP、ping、基本コマンド、障害切り分けなど、 これまで学んだ内容を総合的に確認します。

構成図、設定値、コマンド結果を読み取り、 通信できない原因を考える実践問題にも挑戦します。

ネットワーク初級編 31/全32記事

初級編では、ネットワークの全体像からIPアドレス、DNS、TCP、 基本コマンド、障害切り分けまでを順番に学びます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次